徳川美術館

今回の第五展示室は香に焦点が当てられていました。香道の道具一式は何度か見たことがあるのですが、大きな香木から香木片を掘り出すためのノミ一式もきちんと揃えられていて、何より驚いたのが、持ち手が黒漆に金で装飾が施されていた点です。これはお姫様が手づからやらないにしても、香にまつわる物すべての道具に美意識があったからではないかと思っています。また香木に名前が付けられていたと言うのもおもしろい話で、一つの伽羅の香木に徳川家、伊達家、細川家、前田家が絡んで四つの名前が送られていた一木四銘も、四つ揃って展示されていました。そして、香を齧ったら一度は耳にする蘭奢待も並んでいました。私は何年か前にその香木片の掘り出された側の、蘭奢待を正倉院展見ており、まさかここで巡り巡って見るとは思いませんでした。

 

Satoko 2018


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