金谷美術館

南房総ゆかりの作家が南房総を描いた作品を集めた展覧会です。金谷美術館ならではの、地域に根ざしたユニークな企画展といってよいでしょう。
展示作品はどれも、南房総の空気を伝えるものばかりでした。例えば鹿野山神野寺、あるいは小湊の風景を描いた作品を見ていると、現地へ旅行に行ったときを思い出します。鋸山を描いた作品や、南房総の春を描いた作品を見て、実際に行ったことがない場所でありながら現地に行ったような気になりました。
また点描で表した風景、写実的に描いた砂浜、波や地層が美しく見える瞬間を的確にとらえた写真などからは、作者の個性が存分に発揮されていたように思います。南房総で地道に活動する作家たちを、陰ながら応援したいような気持になりました。
さらに美術館の本館から別館へ行く途中で、河津桜が咲いていました。満開の一歩手前といったところです。普段見ることのない花を見て「来てよかった」と思いました。河津桜の木の近くには作品がいくつかあり、鮮やかなピンクの花をつけた木のそばにアジの群れの像がある様子が見事でした。花の静とアジの動との対照が絶妙なまでに際立っています。

 

Lisa Aoki Feb 2017


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