美術館・博物館・展覧会

和辻哲郎の古寺巡礼

古美術や骨董なんて、根本は勉強するようなものじゃないのかもしれない。好きか嫌いか、心に響くか響かないか、最後はそこになるような気がするのだが、それでも少しの努力は必要かもしれない。
美術館の学芸員さんに読めと言われたのが、和辻哲郎だった。今にして思えば、かなり偏った、こだわりのある学芸さんだったと思う。分野が茶道美術、仏教美術を専門にしていこうとしている人だからすごいことになった。
和辻哲郎の古寺巡礼を読んで、実際に仏像やら寺院なるものをじっくり見てみようかと思い出した。本だけじゃよくわからん。感動もない。そりゃあ、和辻哲郎の文章は、力強いんだけども、実物をみたのは、たぶん修学旅行とかくらい。いい加減にしか見ていない。文章の描写で、すごそうだとは思ったけど、共感はできない。

 

主観、偏見と研究

和辻哲郎の古寺巡礼は、今にして思えば、かなり主観的な、偏りのある本と言うべきなんだろうと思う。学術として、研究として仏教美術、寺院建築を見ようとする人からは、邪道と評価されてしまうのかもしれない。
けれど、もし、これから研究者やアカデミックな立場で仏像を見ると言ことではない一般人なら、管理人は読んでみるべきだと思う。美術や芸術の受け手が、は主体的に「いい」と感動するには、主観抜きではありえないと思う。教科書の中に感動があるだろうか?まったく教科書を無視することも間違いだと思うが、まずは、強烈な主観的なものにぶつかるのも悪くないと思うのだ。
和辻哲郎の古寺巡礼は、かなり強烈な文章である。
ド素人、まったく興味のなかった管理人ですら、一度しっかり見てやろうと思ってしまったのだ。

2泊3日の奈良

京都より奈良に気持ちが向いた。理由はよくわからない。修学旅行の時の思い出というか印象が奈良が良かったのかな。当時お土産に買った絵葉書の写真が入江泰吉の西の京の夕景があって、それで印象に残っていたのかもしれない。
いずれにしろ、休暇は、奈良で2泊3日を過ごすことにした。
西の京、さきさほじ、そして奈良市内という回り方をした。
若かったし、足にはけっこう自信があったので、がんがん早足で歩いた。

 

その時、あるいは、そのころに見た、奈良の古寺京都の古寺は、それぞれ別に記事にまとめることにする。


-------------------------------------------

和辻哲郎の古寺巡礼関連ページ

美術に興味のなかったころ
美しいものを求めて。管理人の美術や芸術への関わり、信念などについて
美術館の仕事
美しいものを求めて。管理人の美術や芸術への関わり、信念などについて