福岡市博物館

結婚後数年経ってからになった新婚旅行で九州を巡った際に、「ここに是非」と頼んで訪れました。目的は、「漢委奴国王印」です。存在を知ったのは日本史という授業が始まる以前、漫画日本の歴史の類を読んでだったと思います。そんなものがあるんだ、何だか格好いい、と写真などを見て感動した記憶があります。そんな金印を次に意識したのが小学校六年生の時。地元の県立歴史博物館を見学した折に展示品を見付け、「あ!」と近づいてみれば何とレプリカ。確かに東京等にある大きな博物館ならばいざ知らず、福岡から遠い地元ににあるはずもないのですが、一方で、この時代を語る上ではレプリカを置いてでも説明すべき大事な遺物なのだとも感じました。しかも「東京ならば」と思って居れば、そこにもありませんでした。高校二年生の時の修学旅行、東京国立博物館で「あの土偶、教科書に出てた、あの埴輪も!」などと興奮した私ですが、金印はここもレプリカ。「ここにもないんだ」と妙なショックを感じたことを覚えています。そんな経験から随分経って漸くの対面。訪れてから日が経っているから今とは展示のされ方も異なるかも知れませんが、それは、非常にさり気なくそこにあった気がします。大仰に持ち上げられもせず、福岡の空気に馴染み、慎ましやかにそこにありました。ともすれば、拍子抜けにもなる対面でしたが、意外とその時の私はしっくり感じました。周囲の空気も含めて、良いものを見た、と納得出来る穏やかな時間でした。
けんはは (40代女性) 掲載:2016/10


福岡に来たからには、是非にと見に行ってきました (福岡市博物館)関連ページ

福岡市博物館の常設展示
国宝の金印「漢委奴国王」をぜひ見たいと思い行きました。展示室に入るといきなり金印はありました。細長いガラスの柱の中に展示されていて、照明は金印にだけ当たるようになっており 福岡市博物館の展覧会、イベント、交通アクセス、開館時間、休館、料金などに関する情報と個人的な感想、体験
福岡市博物館、魔女の秘密展 "魔女とは誰だったのか?"開催のお知らせ (福岡市博物館)
福岡市博物館の展覧会、イベント、交通アクセス、不思議な魔女の世界と楽しい講演会 開館時間、休館、料金などに関する情報と個人的な感想、体験
アール・ヌーヴォーのガラス (福岡市博物館)
ドイツの実業家であるゲルダ・ケプフ夫人がデュッセルドルフ美術館に寄贈されたアール・ヌーヴォー期のガラスコレクションで
年明けから一ヶ月だけ展示される圧切長谷部(へしきりはせべ)を見に行ったこと (福岡市博物館)
毎年年明けから一ヶ月ほど展示される刀で、一昨年大河ドラマにもなった黒田官兵衛が持っていた刀です。去年も見に行ったのですが、