白河集古苑 結城家古文書館・阿部家名品館

仕事にて精神的打撃を受けて休職・療養をかねて、旧知の友人に連れて来てもらったのが小峰城でした。東日本大震災からまもなく6年の月日が経とうとしても、崩落した石垣の修復は継続しており、石にわりあてられた番号や目地境界の目印テープの状態を遠目にして、ふと目に入った小さな建物が、「白河集古苑 結城家古文書館・阿部家名品館」でした。標高の高めのこの地に冷たい風が容赦なく肌にふきつけていたので、休憩もかねてふらりと入ったというのが本当のところでした。元来、家系図や一族の歴史に興味があったのですが、さてどうしたものか。館内はがらんとしていました。たしかに、訪れたのは平日の午前中、お客も私と友人だけ。大河ドラマのヒーローではありませんから、閑散としているのも仕方なかったのかもしれません。さて、入り口から左右に展示室が分かれていました。其々、結城家・阿部家の家系図が掲げられています。「家系図」−私にとっての家系図は、ただの血のつながりではありません。歴史以外の何物でもありません。書状や花押、古銭のコレクション、などなどが展示されています。若き頃にはこのようなものを見ても何ら面白みを感じられないものが、不思議なものですね、室内の独特の香りと共に、その時代に生きた人々の想いを感じられるのですから。料金も良心的です。むしろ、これで運営が成り立っているのかと驚くほどでした。友人が最後に職員の方と談話してましたが、とても温かくて良い空間でしたね。とても有意義な時間となりました。 
RKY (40代女性) 2017/2掲載