萩原朔太郎記念館

・萩原朔太郎記念館
 〒371-0016  群馬県前橋市城東町1丁目2
広瀬川に架かる朔太郎橋を挟んで、前橋文学館と萩原朔太郎記念館が向かい合っている

 

 

1 書斎
 『月に吠える』が執筆された書斎は、元々は萩原家の味噌蔵でした。そこを何年もかけて朔太郎が洋風なるように変えています。床はカーペット、窓には透明のガラスと摺りガラスがはめてあり、小さな窓はいかにも洋風な感じの観音開きの窓になっています。和風建築なら障子か、蔵なら採光は元々しないのでしょうが、窓にはカーテンレールが付けられ花柄のカーテンがつられていました。広さは四畳半あるかないかくらいでしょうか、大きめの書斎机と椅子を置くと部屋はいっぱいのような感じがします。ここに置かれている椅子は文学館の常設展示にある朔太郎がデザインした椅子のレプリカで、実際に座ってみる事ができます。なお、この書斎の屋根には去年の秋から青い猫が二匹乗っていて、文学館の上階の窓から覗くと、背中に書いてある言葉が見えるそうです。

 

 

2 離れ
 朔太郎が離れとして使う前は茶室だった離れは、今でもお茶の準備をする小さな間が付いています。朔太郎の実家は病院ですが、居住スペースの方に茶室があるほどの病院だったと思うと、医療に従事しながらも、余暇に何か嗜むものがあったような家なのだろうなと移築される前の朔太郎の実家がしのばれます。もともと人を招くくらいの広い茶室を、朔太郎も北原白秋をはじめ、人を招く際に通していたそうで、そんな時はこの離れでマンドリンを披露していたそうです。当日同行者含め4人でこの部屋に入りましたが、まったく狭さを感じない広さでした。仲間うちで集まって詩歌の談義をするにはきっとちょうどよかったのではないかと思います。なお、文学館の方の説明によれば、とみに親しい北原白秋先生を書斎に招いてマンドリンを弾くこともあったそうです。