神奈川県立近代美術館 葉山館での体験、意見、感想 40代 女性

神奈川県立近代美術館 葉山館での体験、意見、感想 40代 女性

ファティプル 40代 女性 1人
神奈川県立近代美術館葉山館は、天皇家の御用邸のある葉山にあります。昭和30年代に50歳を過ぎてからインドの大学の客員教授として赴任した女性日本画家、秋野不玖の展覧会を見に出掛けました。京急逗子駅からバスに乗って行かなければならず、ちょっとアクセスは不便でしたが、海の見える近代的な建物がとても印象的でした。その秋野不玖の作品や人生にも大変魅せられましたが、もう1つ素晴らしい出会いがありました。いくつか別れた展示室に順番を追って入っていくと、何故かその部屋だけは黒い服を来た男性が入り口にいて、「ん?」と思いました。でも、「どうぞ」というので、そのまま入って作品を見続けて、ふと場所を移動したら、とても細くてすらっとした女性が1枚の絵を熱心に見ていることに気づきました。銀色がかった髪を首の後ろで束ねているその女の人には、なんだかとても自然な気品が感じられました。でも、私が見に来たのは、絵であって他所の人ではないし、他人をじろじろ見ることは失礼にあたると小さい頃から教えられてきた(!)ので、はじめは目を向けないようにしていました。ところが、その人の四方2mを離れたところには、これまた黒い服を着た人たちがいて、ん?と流石にその異様さに気づき、その女性をしっかり見てみて、本当にびっくりしました。美智子妃殿下だったからです。ご自分が見に来られるのに美術館を貸切にせず、他の人と一緒にご覧になられている姿にちょっとビックリし、また一般の見学者に最低限の規制しかかけないようにされている配慮がとても感じられました。この日、私は本当に対象的だけれど注目に値する2人の女性の生き様を見させてもらった気がします。