神奈川県の金沢文庫 展覧会 イベント

運慶をはじめとする慶派の仏像を中心とした展覧会です。東京国立博物館で2017年秋に開催された「運慶展」は行列ができて数十分待ちという状況でしたが、この展覧会は空いても混んでもいない程度の来場者数だったので、落ち着いて鑑賞できました。運慶の仏像製作にかかわる文書などを展示するあたりが、古い史料を多数所蔵する金沢文庫らしいです。
一番の見どころは、何といっても運慶作「大威徳明王像」でしょう。像本体のほかに、像内納入品も展示されていました。高さがわずか21.2センチの像の中に、蓮の実でできた舎利容器、丁字、抹香などたくさんのものが入っていたことには正直驚かされました。
この像は2007年の解体修理中に、巻物の奥書によって、運慶作と判明したものです。これを取り上げた記事や、納入品の開封作業の写真なども、展示室の外に展示されていました。大威徳明王像にかかわる一連の展示を見て、解説を読むと、発願者や製作者の思いが今に伝わってくるような気がします。
ところで展示品の解説を読んでいると、「運慶作の可能性が高い」「運慶派の製作と考えられる」といった、断定しない表現が目につきました。運慶についてはまだまだ解明されていない点が多いことを、改めて認識させられます。

 

Lisa Aoki Jan 2018


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大威徳明王像が一番の見どころ 「運慶 鎌倉幕府と霊験伝説」 神奈川県立金沢文庫(神奈川県横浜市)関連ページ

とにかく難しい…「津久井光明寺」神奈川県立金沢文庫
光明寺(神奈川県相模原市)ゆかりの仏像・書画・書状などを一堂に集めた展覧会ですが、全体の印象は「難しい」の一言に尽き 神奈川県の金沢文庫の展覧会、企画展、イベント,交通アクセス、開館時間、休館日、料金などに関する情報と個人的な感想
解説を聞いた後には、作品をより深く味わえる 「国宝でよみとく神仏のすがた」神奈川県立金沢文庫
特に七宝をちりばめて精巧に作られた「金銅製琵琶」や、本来は雨乞いの儀式の後に処分されることになっていた「雨祈曼荼羅大曼荼羅画像」などはユニークで、他では滅多に見られないと思います。一度は見る価値があるといえ