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メディアでの取り上げ方から、手紙や自筆原稿が多いのかと思いましたが、写真もたくさんあり、解説も充実していたので安心して見ることができました。そもそも古い文書は解説がなければ見ようという気にならないし、そればかりだと飽きてしまうからです。
展示品の点数は、とにかく多かったです。私は過去に城山三郎、森鴎外、中島敦、泉鏡花などを取り上げた企画展を見ましたが、そうした企画展とは比べものにならないくらいでした。今回は従来とは異なり、スペースをぎりぎりいっぱいまで使って、できる限り多くのものを展示していたような感じです。
また漫画「文豪ストレイドッグス」とコラボしていましたが、それを強く打ち出さずに、谷崎潤一郎の生涯に焦点を当てて展示していたところがよかったと思います。
さて、企画そのものや展示方法は工夫が凝らされていてよかったのですが、私は見終わった後「谷崎潤一郎って随分身勝手な人だったなあ」という印象が残りました。よりよい作品を書くためには、決して妥協せず、妻子を犠牲にすることもいとわない―展示品からそうした側面が色濃く伝わったように思います。

 

By PingPongBooks 2015/5


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