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写真や書簡、草稿、遺品などから正岡子規の生涯をたどる、といった趣旨の企画展でした。
展示を見て、子規は好奇心が旺盛で進取の気性に富んだ人ではないかと思いました。視点を変えると、早く亡くなる運命にあったからこそ、さまざまなことに関心を持って実行に移した、という見方もできるような気がします。いずれにしても、子規が短いながらも濃密な人生を送ったことが、展示から十二分にうかがえました。
また展示から、改めて勉強させていただいたことも多々ありました。例えば子規が芭蕉の俳句をよしとする傾向を批判する一方で、蕪村の絵画的な句を高く評価して写生という概念に結び付けたことや、古今和歌集を批判して万葉集を称賛していたことなどは、展示を見るまで気づきませんでした。学校での文学史の勉強が、「正岡子規イコール写生」といった表面的な暗記に終わっていたことを、今さらながら実感します。
さて展示の中で特に印象に残ったのは、子規自筆の草稿や書簡を掛け軸に仕立てていたことです。墨蹟(禅宗の高僧の筆跡)や古筆(日本人による、仮名もしくは漢字仮名交じりで書かれている古い時代の書)、消息(古い時代の手紙)とは異なった、どこかモダンな趣がありました。中でも子規の書いたはがきと中村不折の絵を組み合わせた掛け軸はユニークだと思います。


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