京都画壇の巨星たちU

京都画壇の巨星たちU 文化勲章受章者による日本画

 

堂本印象の絵は展覧会で何度か見たことがあったものの、大してピンとくることもなく、堂本印象美術館へはなかなか行く機会がなかった。この展示では、上村松園や山口華楊の絵も見ることが出来るということで、金閣寺へ向かう外国人観光客にまじってバスに乗り、初めて美術館を訪れた。訪れてみると、まず建物の外観に驚く。まっ白な壁にオブジェや模様。そして館内の椅子や扉にもこだわりが見られる。これらすが堂本印象のデザインであると知り、画家へのイメージが一気に変化した。展示されていた絵も、文化勲章受章者の絵ということで、どれも素晴らしかったが、最も心に残ったのは堂本印象が若いころに描いたという小さな日本画のシリーズだった。十二の小唄を題材に、十二か月それぞれの季節感を表す絵が描かれている。一つ一つの絵に登場する和服姿の女性や、自らの筆で書いたと思われる小唄から、日本文化への印象の眼差しを感じることができた。
はるさん(20代女性)