大阪日本民芸館

弓浜絣を中心とした絣製品、とりわけ日常生活に使われていたような品の展示と絣の工程ビデオ閲覧。出来上がりを逆算して糸を部分的に染め分け、計画通りに織って図柄を再現していく様は、ビデオで観ていても鳥肌がたちました。織糸の位置の微妙なズレが輪郭を絶妙にぼやけさせ、描画では表せない独特の風合いを醸し出します。展示品の図柄は幾何学模様から動物の図案と幅広く、生活のあらゆる場面で使用されていたことがよくわかります。今なら手が混みすぎてとても日用品にする値段では生産できないだろうなと思うと、大量画一的な機械生産がもたらした便利さと引き換えに失ったものが感じられます。昔は普通であった丁寧な手仕事に囲まれた暮らしに、強い憧れを感じました。
By まや (30代女性) 2016/2掲載