蕨市立歴史民俗資料館

1.はじめに

蕨市立歴史民俗資料館は旧中山道に面していて、江戸時代に蕨宿の本陣があった場所に建てられています。私は近くをしょっちゅう通るので、この資料館は以前から知っていました。でも初めて足を踏み入れたのは、2015年の8月になってからです。
この資料館の常設展と特別展を合わせてみると、江戸時代から昭和までの歴史を大まかにたどれるようになっていました。場所は知っていたが初めて入った資料館で、しかも無料で、改めて歴史の勉強をさせてもらったような気がします。
以下、展示の様子や感想などを紹介します。

 

2.エントランスホールと常設展

中に入ってみると、1階のエントランスホールには昭和期のレコードジャケット、映画のポスター、漫画などが展示されていました。私の知らないものが多かったですが、それでもどこか懐かしい気分に浸れました。
1階奥は常設展です。江戸時代の中山道蕨宿と、江戸時代末期から昭和初期まで蕨で盛んだった織物産業について紹介しています。実は私は、蕨が宿場町だったことは知っていても、織物が盛んだったことは知りませんでした。また大名が宿泊する場所であった本陣についても、部屋の造りや、大名を迎える際の慣行などについて改めて学ばせていただきました。

 

3.特別展

次に2階に上がって特別展を見ました。こちらは第二次大戦中に関する展示と、戦後に関する展示がありました。戦時中に関係した展示は写真、新聞記事、手記、硬貨、日用品などです。この展示から、私は蕨で空襲があったことを初めて知りました。手記の内容や空襲で焼けた硬貨からは、生々しさや悲惨さがものすごく伝わってきます。
戦後に関する展示は鉄道、東京オリンピック、大阪万博に関するものです。写真、入場券、パンフレット、ポスターなどがありました。敢えて欲を言えば、常設展や戦時中の展示は蕨を題材とするものが多かったので、戦後の展示も蕨にちなんだ資料―例えば、戦後に東京のベッドタウンとして発展していく様子を表した写真など―がもっとあってもよかったでしょう。一貫性がより強まったと思います。

 

By PingPongBooks 2015/9


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