蕨市立歴史民俗資料館

29回目の平和祈念展は、タイトルの通り写真を主体とした展示でした。出征兵士壮行会、戦時中の隣組や婦人会の活動、セーラー服にもんぺ姿の女子生徒、学校に設置されていた乃木大将の銅像が戦後に撤去される様子など、戦中から戦後にかけての市民の暮らしぶりがそのまま写真に収められています。全体としては、子供や学校に関する内容が比較的多かったように思います。
戦時中に使っていた道具や学校の教材なども、写真の内容に合わせて展示されていて、写真に勝るとも劣らない存在感がありました。例えば、戦争と結びつく記述のある箇所を墨で塗って削除した教科書を今回初めて見ましたが、実物は話に聞く以上のインパクトがあります。教科書を墨で塗るという行為を実際に体験した人にとっては、当時は多感な年代だったこともあり、ものすごく衝撃が大きかったのではないかと察します。また子供のおもちゃや文房具も戦争にちなんだものが多く、当時の世相や情勢がストレートに表れていました。

 

Lisa Aoki 2018


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教科書や文房具も、写真に劣らない存在感があった 「第29回平和祈念展『蕨Photo Album〜レンズ越しの戦中・戦後』」蕨市立歴史民俗資料館(埼玉県蕨市)関連ページ

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蕨市立歴史民俗資料館は旧中山道に面していて、江戸時代に蕨宿の本陣があった場所に 埼玉県の蕨市立歴史民俗資料館の展覧会、企画展、イベント、交通アクセス、開館時間、休館日、料金などに関する情報と個人的な感想
作者のキャリアに着目 「行灯―ANDON― & ほんわかILLUSTRATION」(蕨市立歴史民俗資料館 埼玉県蕨市)
シンプルで、ほのぼのとした温かさがあって、どこかユーモラスな感じでした。見ていて気持ちがなごみます。福島氏の作品は、蛇の目傘の形や竹をくり抜いて作ったものなど、ユニークな形の