蕨市立歴史民俗資料館

江戸扇子絵師・矢崎康彦氏の作品を中心とするさまざまな扇子が一堂に集められ、展示スペースが扇子でにぎわっているような展覧会でした。
一口に扇子といっても飾扇、舞扇、夏扇などいろいろな種類があって、飾扇など見せることを目的とした扇子は、色彩豊かで豪華です。他方で夏扇や茶扇など、見せることを目的としない扇子の絵柄は、シンプルですっきりしています。夏扇のうち、一方と他方の親骨の長さが異なる千鳥型夏扇は今回初めて見たもので、より多くの風を起こせて涼しそうな感じがしました。暑い夏にふさわしく、かつ個性を打ち出せるアイテムだといえそうです。
また作品によっては扇面画と実際の扇子を見比べられるように展示していて、扇面画に比べると扇子の方がダイナミックで動きが感じられました。
展示作品の中でも特に異彩を放っていたのは、作者の孫の絵を原画とした夏扇と、2018年10月に放映されたテレビドラマで用いられた夏扇です。どちらも伝統的な江戸扇子には見られない、かわいらしさや遊び心がありました。
Lisa Aoki Apr 2019


展示スペースがさまざまな扇子でにぎわう 「矢崎康彦 江戸扇子展 〜継承と創作〜」関連ページ

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