東国をテーマとした、埼玉県立の施設による企画にふさわしい展示内容「特別展 東国の地獄極楽」(埼玉県立歴史と民俗の博物館 さいたま市)

この企画展の大きな特徴は、埼玉県内の寺院などが所蔵する作品を中心に展示していたことです。展示内容は、東国をテーマとした埼玉県立の施設による企画にふさわしかったと思います。また見どころの一つに、快慶作とされる阿弥陀如来立像(東善寺[埼玉県熊谷市]所蔵)があります。高さ70センチほどの古い仏像ですが、作品についての解説や関連記事がかなり充実していました。そうしたものを読んでから改めて作品を見ると、その価値が伝わってきそうな気がします。快慶作と断定するにはさらなる調査が必要となりますが、その結果を期待したいです。
全体的として、浄土宗や極楽に関する展示が比較的多かった一方、地獄に関する展示が少なめだったような印象があります。当麻曼荼羅は見ていて面白く、浄土宗の宗派の争いに関する解説などが勉強になった反面、地獄についてはややもの足りない感じがしました。
さてこの企画展は、三学院(埼玉県蕨市)に掲示されていたポスターで知りました。三学院所蔵の地獄図が出品されていて、実際に見たのは今回が初めてです。わかりやすい構図の絵だったと思います。三学院では閻魔堂の中をのぞくことはできても(閻魔大王、奪衣婆などの像があります)、所蔵の絵を普段見ることはないので、今回の企画で貴重な経験をさせていただきました。

 

Lisa Aoki 2019


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