埼玉県立近代美術館 展覧会 イベント

江戸時代後期に長崎で活動した絵師、川原慶賀の作品を集めた企画展です。人物像や生涯が謎に包まれていて、知名度もそれほど高くはない絵師に焦点を当てた企画そのものがユニークといえるでしょう。
この企画展のメインである植物図譜は、植物をそのまま切り取って、葉脈やおしべ、めしべといった細かな部分まで精密に描写したものです。野に生えている植物とは趣が異なり、一つの種の特徴を表すというボタニカル・アートの目的を体現しているようでした。
植物画以外の作品、例えば人の営みを描いた「人の一生」シリーズや「年中行事」シリーズ、出島全体の様子を描いた「出島図」などでも、緻密な描写が際立っていました。川原慶賀の作品を端的に表すなら「描写が細かい」の一言に尽きます。

 

2階展示室の企画展のほか、1階展示室のコレクション展もついでに見ました。
コレクション展は4つのセクションに分かれていて、近代ヨーロッパの作品、埼玉県出身の画家、斎藤豊作の作品、院展の作家による作品、草間彌生の作品が展示されていました。
コレクション展で特によかったのは、簡潔で平易な解説です。印象主義、フォービズム、キュビズムといった近代ヨーロッパの美術史の流れや、院展の紆余曲折についてわかりやすくまとめていたので、読んでいて勉強になりました。

 

さて埼玉県立近代美術館に、今回車で初めて行きました。公共交通よりも自家用車を使う方が、移動距離が短いからです。美術館は近くの有料駐車場と提携していて、展覧会を観覧すると駐車料金の割引が受けられます。
利用してみた感想として、駐車料金の割引はとてもありがたいです。その一方で、車を止めておく時間が長くなると駐車料金も高くなってしまうので、時間を気にしながら作品を見ることになり、どこか落ち着きません。おまけに駐車場の周辺は、慢性的に渋滞がひどいです。遠回りで時間がかかっても公共交通を利用したほうがよいのか、考えさせられるところです。

 

Lisa Aoki May 2017


描写が細かい、の一言に尽きます 「川原慶賀の植物図譜」(埼玉県立近代美術館)関連ページ

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