武者小路実篤記念館

小春日和の休日に、京王線つつじヶ丘駅から千川駅へと散歩の途中で、ひとりで立ち寄りました。学生時代に文学小説を乱読していて、武者小路実篤の著述も数冊読みましたが、その生い立ちや人柄はあまり知らなかったので、記念館の展示物は勉強になりました。記念館内には、親子連れが一組と年配のご夫婦がいるだけで、とても空いていました。実篤は作家として有名ですが、じつは40歳になってから野菜の絵を好んで描き始めた人だそうです。とくに同じ形が一つもないと言って、ジャガイモに愛着を抱いていました。たしかに「野菜の美」の展示会に飾られた「じゃがいもの絵」は、見ていて、ああ本当に好きなんだなあと感じました。ぼこぼこしてるのに可愛いんです。企画展に合わせて、野菜を描いてみようコーナーがあって、小さな男の子とお父さんが一緒に一生懸命に描いていました。微笑ましい光景でした。こじんまりとした記念館ですが、ソファーがたくさん置かれていて、時間を忘れてじっくりと展示物を眺められるところが良かったです。
By かわべゆきこ(30代女性) 2015/4掲載