国立西洋美術館

北斎の作品と西洋の作品を見比べられるように並べてあり、北斎が近代西洋の芸術家に与えた影響の大きさがわかるような展覧会でした。しかも北斎の影響を受けた作品は絵画、彫刻、陶磁器、工芸品などさまざまなジャンルにわたります。
この展覧会では個々の作品についての解説を掲示していないので、解説が必要なら音声ガイドを有料で借りることになります。とはいえ解説なしで作品を単純に見比べるだけでも、それなりに楽しめる内容になっていました。
しかしながら展示作品の多彩さのためか、全体として総花的な印象がありました。作品の点数が約300点と多く、展覧会の見どころや鑑賞のポイントが絞り込みにくかった感じがします。
さてこの展覧会には浮世絵がたくさん展示されていて、いろいろと考えさせられるところがありました。解説によると、近代西洋の芸術家の中にはクロード・モネ、メアリー・カサットといった浮世絵のコレクターが何人もいたそうです。浮世絵はもともと美術館などで鑑賞するものではなく、手に取って近くで見て楽しむものだったようなので、近代西洋の芸術家たちは浮世絵の本来の楽しみ方を案外心得ていたのかもしれません。

 

Lisa Aoki 2018


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