板橋区立美術館

この展覧会に行ってよかったのは、「サザエさん」より前に描かれた作品に出会えたことです。
15歳のデビュー当初から画力が高く、ほのぼのとしていてユーモラスな作風だったのにまず驚きました。同時に、デビューしたばかりの頃は戦時中で検閲が厳しかった時代でしたが、検閲の影響を受けながらもよく頑張って描いたと思います。その頃出された作品は、当時の人々の生活ぶりを知る上でも貴重な資料だといえそうです。「サザエさん」の原型はこうした作品群にあるような気がしました。
最近はテレビアニメの「サザエさん」の視聴率が低下していて、その理由に「『サザエさん』に描かれている家族像は古い」と指摘する向きもあるようです。でも長谷川町子の作品全般に見られるユーモアのセンスには、時代を超えた普遍的なものがあると思います。思わず「クスッ」と笑えるようなものが、たくさんありました。
ところで私は、時間がなくて展示作品を全部見ることができませんでした。美術館に行った後に、別の予定が控えていたからです。結局デビュー当初の作品と、「サザエさん」の原画を見るだけに終わってしまいました。「いじわるばあさん」「エプロンおばさん」などの原画はほとんど見ていません。
板橋区立美術館はそれほど広いとは思っていませんでしたが、今回は展示作品の点数が多く、見どころも満載でした。都合がつくようなら、会期中にまた足を運んでみたいです。これから見に行こうと思っている方には、時間にゆとりを持って行くことをお勧めします。

 

By Lisa Aoki Sep 2016


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