板橋区立美術館

東京でもなかなか見る機会がない、長崎、神戸、福岡などで収蔵されている作品に出会うことができました。帆船や和蘭陀人、唐人の生活風景や、洋風を意識した模様など、江戸の浮世絵とはまた一味違った珍しい情景を味わえて楽しかったです。オランダの国旗色である、赤・白・青の3色のみで着色した版画など、工夫をあしらった様子を伺えたことも、異国にどれほど興味やあこがれを抱いていたのかがわかる、大切なヒントでした。また、長崎出島の地図史料の前では、足を止めて談笑するご夫婦や友人同士の人々がいらっしゃいました。失礼ながら聞き耳を立てると、現在の国指定史跡である出島にご旅行で行かれていたご様子。あの時に見た料理部屋の場所がここ?カピタンの部屋がここだったから…など、地図史料を見ながら思い出話に花を咲かせていて、今と昔が繋がっている瞬間だなぁと、微笑ましく感じました。また、松井洋子氏による講演会「出島の暮らしと描かれたオランダ人」を拝聴しました。出島の歴史の概要や、当時の長崎奉行の応対、商館長ドゥーフと江戸滞在を許されなかった妻のエピソードなど、具体的な話を知ることができました。もう一度展覧会を見返すと、ドゥーフの夫妻画や夫人画が、エピソードのこともあり、モチーフとして何度も描かれていることに気づけたり、とても充実した展覧会の時間となりました。
Coruri611 (30代女性)


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