たばこと塩の博物館

たばこと塩の博物館ならではの史料や作品がそろった企画でした。たばこの専売に関する史料や旧大蔵省専売局が刊行した雑誌、江戸時代のきせるやたばこ入れ、凝った意匠のたばこ盆など、他館では見られないものがたくさんあります。博物館の特色や強みを生かした企画だったといえます。
展示作品には、きせるを手にした女性を描いた江戸時代の絵画が何点もありました。江戸時代というと、女性が何かと抑えつけられがちなイメージがあるので、たばこをたしなむ女性が少なくなかったのはないか、と思うと意外な気がします。
ところで気になったのは、企画展のタイトルです。メインタイトルは「實業と美術」となっていて、旧専売局が美術品を収集した背景に実業がかかわっていたのは事実でしょう。しかしながら展示していた史料や作品はたばこにまつわるものばかりだったので、「たばこ」を前面に打ち出したメインタイトルでもよかったかもしれません。むしろサブタイトルの「たば塩コレクションの軌跡」が企画展の内容を表しているように思いました。

 

Lisa Aoki May 2019


他館では見られない史料や作品が多数 「實業と美術 たば塩コレクションの軌跡」関連ページ

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