ユトリロ常設展 西山美術館ユトリロ館

モーリス・ユトリロ(1883〜1955年)はアル中でうつ病でと実に悲しい画家である。スュザンヌ・ヴァラドン(1865〜1938年)の私生児としてフランスのパリで生まれまれた。母親の奔放で才気煥発な人生がユトリロにのしかかる影響を誰しもが思う。しかし寂しさという情念のフィルターをかけようが、モダニズムの筆使いはパリのロマンを感じさせる。特に、街と家の情景画は明るくパリの陽光と邸宅の輝きが素敵である。肖像画には苦悩と屈折の陰影が滲み出ている 「モンマニーの時代」から「白の時代」、「色彩の時代」まで多く所蔵してある。ユトリロの作品自体が少ないので、これだけの点数の作品を観賞できるのはありがたいことである。
By ポール松60代男性 掲載:2015/8