永青文庫

4階の展示室に入るとすぐ、長谷川等伯の大きな障壁画に圧倒されました。重要文化財に指定されている「商山四皓図」と、同じく重要文化財の「松鶴図」で、どちらも8面から成る水墨画です。色彩を抑えていてシンプルな構図ながらも、「商山四皓図」では高士と唐子が、「松鶴図」では鶴が生き生きと描かれているあたりに迫力を感じました。まさにこの展覧会の目玉、見どころといえます。
3階の展示室では細川幽斎にまつわる文書や武具、歌集、楽器などが展示されていました。文書は内容が難しくてよくわかりませんでしたが、歌集や楽器などから、幽斎が武将として功績を残しただけでなく、文化人としても優れていたことがうかがえました。多忙な中で和歌や連歌、茶の湯、能などをよく身につけたものだ、と感心させられます。
2階の展示室は、能面を中心とした展示でした。能面作者にもさまざまな系譜があること、能面の目の部分に金を施すことで驚きや威嚇、無念といった表情を出せることがわかり、ちょっとした勉強になりました。
全体を振り返ってみると、展示品の点数が控えめながらも、ポイントがよく絞り込まれていた展覧会だったと思います。

 

Lisa Aoki Nov 2017


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