永青文庫

江戸時代後期の僧・良寛の書を中心とした展覧会です。良寛の筆跡は柔らかい感じで、茶色やカーキ色といった渋めの色合いの表具との組み合わせが絶妙でした。しかしながら書の心得がないために鑑賞のポイントが全くといってよいほどつかめず、解説の中に「凛とした」「高雅な趣」「伸びやか」といったコメントがあっても、どうしてそういえるのかがわからないままに終わってしまいました。展示品のほとんどが書なので、心得のない人には難しく感じるかもしれません。
それでも特に目を引いた作品はありました。「扇面 俳諧 はぎすすき」です。他の作品とは趣が異なり、表具に白っぽく明るめの色の裂(きれ)が使われていて、ハギやススキのイメージによく合っていました。

 

Lisa Aoki May 2018


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書の心得がないと難しいかも 「生誕260年記念 心のふるさと良寛」永青文庫(東京都文京区)関連ページ

中国陶磁になじみのない人でも取り付きやすい内容 「細川家と中国陶磁」 永青文庫(東京都文京区)
細川家16代の護立が蒐集した、中国陶磁を一堂に集めた企画展です。4階には漢時代(前2−1世紀)から金時代(12−13世紀)、3階には明時代(15−17世紀)から清時代
永青文庫ならではの個性がよく表れた企画展「仙鴻潤[ルド」(永青文庫)
仙高フ絵のキャラクターに吹き出しをつけて、その中に解説を載せるという演出が面白かったです。展覧会の紹介文にある「ゆるカワ」「脱力系」をそのまま具体化して
戦国武将の美しき調度品 (永青文庫)
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武将茶人の人間模様がしのばれる「千利休と武将茶人 茶入を中心に」永青文庫
武将茶人にゆかりの茶道具を中心とした展示でした。解説も充実していて、読んでいると細川幽斎・三斎父子をめぐる、当時の人間模様がまざまざと
仙鴻潤[ルド−来て見て笑って!仙高ウんのゆるカワ絵画− (永青文庫)
永青文庫は現代的なホワイト・キューブではなく明治時代の邸宅のお部屋なので、展示室そのものもなかなかに雰囲気があります。キービジュアルにもなっている「龍虎図」が
春を満喫「桃の節句 細川家のお雛さまとかわいい仲間たち」永青文庫
展覧会では、4階から3階、2回と順に下に降りながら作品を見ていくようになっています。4階には主に14代細川護久夫人・宏子の嫁入り道具や着物、宏子自身が描いた絵などが展示されて
国宝の刀 ―伝えられた武士の心
東京文京区の永青文庫の展覧会、国宝の刀 ―伝えられた武士の心、交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と個人的な感想
春画展を見て (永青文庫美術館)
大英博物館での開催を機に世界中で人気を博していましたが、皮肉なことにその発祥の地である日本では「春画」に対する不理解などの理由から長らく開催が困難とされて
それぞれが思い思いに楽しむ 「春画展」永青文庫
正午ごろでしたが、並んだり待たされたりすることなく、すぐに会場に入れました。展示室には人があふれかえっていましたが
世界が先に驚いた。SHUNGA 春画展 永青文庫
春画と言えば、卑猥だとか性的だなどと批判されることが多いのですが、今回の展示はそのような思い込みを打ち壊してくれます。そもそも、春画は蔵の火事を防ぐ魔除け的な役割を果たし
夏期展 歌仙兼定登場 (永青文庫)
刀剣女子という言葉が流行りだしてから、日本刀剣に興味を持つ人が増えてきました。今回の展示会もそのような層をターゲットにしていたのかもしれません。細川家に伝来する
千利休と武将茶人―茶入を中心に (永青文庫)
茶に造詣の深い人物が所有していた名品を、茶入を中心に展示している展示会です。展示されている品々はどれも決して大きなものではない
春画展のミュージアムショップについて (永青文庫)
春画展」の、本展示自体も圧巻でしたが、鑑賞後のミュージアムショップもまた独特の雰囲気があり、印象に残りました。まず、ショップに入ると目に入るのが、5センチ以上もあるかと思われる図録で
改めて歴史を勉強させていただきました 「熊本城 ―加藤清正と細川家」 (永青文庫 東京都文京区)
学校の教科書からは学べない熊本城の歴史を改めて学ばせていただきました。熊本とつながりの深い、永青文庫ならではの企画
画家たちとの親交と、細川護立の信念が伝わる展示内容 「細川護立と近代の画家たち」 永青文庫(東京都文京区)
近代の画家の作品を中心とした展示です。全体として、「人が何と云おうとよいものがよい」という細川護立のゆるぎない信念が
長谷川等伯の障壁画に圧倒 「重要文化財 長谷川等伯障壁画展 南禅寺天授庵と細川幽斎」(永青文庫 東京都文京区)
長谷川等伯の大きな障壁画に圧倒されました。重要文化財に指定されている「商山四皓図」と、同じく重要文化財の「松鶴図」で、どちらも8面から成る水墨画で
香道具と調度品が珍しい「大名美術入門―殿と姫の美のくらし」 永青文庫(東京都文京区)
特に珍しいと思ったのは、香道具一式と婚礼調度品です。香道具については、そもそも香道になじみがないうえに、他の美術館で見たことがあるのは香炉だけだったので