五島美術館

受付を済ませると、まずロビーに設置されたショーケースが目に入りました。中に展示されていたのは龍文七宝大香炉。この場所で展示作品を見たのは初めてです。9色の龍を配した、色鮮やかで格調高いデザインの香炉は、ロビー全体に華やかな雰囲気をもたらしていました。過去の展覧会にはなかった演出といえます。
この展覧会では、展示作品の見せ方に工夫がありました。大きなショーケースでサイズの小さい作品を展示するときは、見やすいようにショーケースの手前に作品を置いていました。また作品によっては下に鏡を置いて、底面の図柄を見えるようにしていました。こうした配慮は、見る側にとってありがたいものです。
展示作品の中で特に印象に残ったのは、凝ったデザインの釘隠を手焙や香合、衝立に転用したものです。改修などで役目を終えた釘隠しを他の道具の一部として生かし、デザインを楽しめるようにする、というアイデアに、一種の斬新さや面白さがありました。
ところで今回行ったときは、庭園の紅葉がちょうど見頃でした。展覧会と紅葉を一度に楽しめるのは、1年のうちでも11月後半だけです。

 

Lisa Aoki Nov 2017


-------------------------------------------

展覧会と紅葉を一度に楽しむ 「特別展 光彩の巧み ―瑠璃・玻璃・七宝―」五島美術館(東京都世田谷区)関連ページ

書跡は難しかったけれど…「館蔵 秋の優品展 心の旅」五島美術館(東京都世田谷区)
「旅」をテーマにした絵画や書跡などが展示されていました。全体的に書画や墨跡が多く、書の心得がない私には内容が難しかったです。とはいえ作品と表具とのマッチングはどれも絶妙なもので、
工夫を凝らした展覧会で涼しいひと時「館蔵 夏の優品展 ―動物襲来―」五島美術館
作品の配置もかなり工夫していて、展示室1には陸と空の動物を題材にした作品、展示室2には海と川の動物を題材にした作品を展示し
通好みの展覧会を無料で観覧「館蔵 茶道具取合せ展」五島美術館
昨年とは違った趣向があり、五島美術館の茶道具の充実ぶりを改めて実感しました。特に2016年は丙申ということで、猿を描いた絵や、丙申の年(1956年)に描かれた宝槌の絵が展示されて
茶道具取合わせ展
茶道具というのは人によって好みや関心が大きく分かれるようで、ゆっくり、じっくりと鑑賞する人もいれば 東京の五島美術館の展覧会、茶道具取合わせ展、交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と個人的な感想
作品と庭園で癒される 「館蔵 近代の日本画展」五島美術館
アジサイの時期の庭園と、企画展で展示していた近代日本画との取り合わせも、なかなか絶妙だと思いました。どちらも見ていて、穏やかな気持ちになれるもの 東京の五島美術館の展覧会、イベント、交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と個人的な感想
とにかく見応えがありました!「一休 ―とんち小僧の正体」五島美術館
反骨精神旺盛な禅僧、そしてとんち小僧という一休の二面性が、見る人にわかりやすく伝わったように思い
秋の優品展 絵画・書跡と陶芸
東京の五島美術館の秋の優品展 絵画・書跡と陶芸、交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と個人的な感想
存星 ―漆芸の彩り
古い作品から時系列に展示した展覧会 ・・・東京の五島美術館の展覧会、存星 ―漆芸の彩り、交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と個人的な感想
数日前の繰り返し?! しかめいさい 五島美術館
今回の展覧会は中国の陶磁器が中心で、展示室1には瓶、鉢、碗、壺、大皿など、展示室2には文房具などが展示されていました。大まかな印象として、 東京の五島美術館の展覧会、イベント、交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と個人的な感想
リーズナブルな年会費で充実した特典を―五島美術館「美の友会」
年会費が4,000円とリーズナブルで、特典が充実していることです。主な特典としては、展覧会の無料観覧、特別展での講演会の無料聴講、他の美術館の入館料割引、各種講座の受講などがあり
紅葉の庭園は、とにかく楽しかった 「平安古筆の名品」五島美術館
庭園の紅葉を目当てに訪れました。紅葉の時期に庭園を一度散策してみたいとずっと前から思っていて、ようやく実現したのです。
茶の湯になじみのない人にもわかりやすい内容「茶道具取合せ展」(
館蔵の茶道具の充実ぶりにはとにかく感心させられるばかりです。茶会を催すときに、会の趣旨や客層に合わせて使う道具を選ぶ面白さが、展示を通して伝わるよう
解説を読みながら鑑賞するもよし、読まずに鑑賞するもよし 「館蔵 中国の陶芸展」(五島美術館)
解説には作品の特徴、製法、その時代における作風などがとても詳しく書かれていました。解説だけで1冊の本ができそうな感じです。解説をじっくり読みながら作品を鑑賞すれば、それなりに勉強
五島美術館を丸々楽しむ 「館蔵 近代の日本画展」(五島美術館)
まず庭園を散策しました。5月に庭園を散策したのは初めてで、私が行ったときはキショウブが花盛りで、ダイダイがたわわに実っていました。次に友の会会員向けの
いろいろな紙があるので、見ていて楽しい「館蔵 夏の優品展 料紙のよそおい」 五島美術館(東京都世田谷区)
展示されていたのは写経や古筆が中心でしたが、使われている料紙は雲紙、染紙、雲母刷などさまざまで、書の心得がなくても、
宗の美の奥深さを体感し、茶道具の存在感を味わう 「館蔵 秋の優品展 大般若経と禅宗」 五島美術館(東京都世田谷区)
大般若経については内容を全く理解できず、解説を読んで実際の作品を見ても書風の特徴はわかりませんでしたが、先人たちが多大な労力をかけて書写し