国立ハンセン病資料館

ハンセン病隔離の根拠となっていた「らい予防法」が廃止されたのはなんと平成8年(1996)のことです。法的な隔離政策はつい20年ほど前まで続いていたという事になります。国家賠償訴訟にハンセン病の原告団は勝訴し、国は控訴を取り下げたので、天文学的な賠償請求をすることも可能だったはずですが、ハンセン病患者の方々はそうしませんでした。それよりも、より多くの国民にハンセン病隔離の歴史を知ってもらうことにしたのです。それがこのハンセン病博物館となって具体化したという事です。ハンセン病患者の方々は近くにある全生園という施設で、静かに暮らしており、ハンセン病そのものは治癒をしています。しかし隔離の結果生活基盤を完全に失っているので、施設内で暮らすしかありません。そうなる結果を招いたのは、強制収容の結果でありましょう。私はハンセン病の患者の方々が「忘れないで、私達は今ここに生きている」という事を訴えたかったのではないかと感じましました。医療福祉に携わる人間であれば、一度は行くべき博物館だと思います。
金欠介護福祉士 (30代男性)


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