出光美術館

室町時代から江戸時代までの水墨画を概観できるような構成になっていました。全体は四章に分かれていて、第一章は雪舟の作品が中心、第二章は長谷川等伯の作品が中心となっていて、第三章では室町時代の作品、第四章では江戸時代の作品が展示されていました。
今回の企画展では、出光美術館の過去の企画展とはショーケースの配置が異なり、使用するショーケースの数も少なめでした。屏風絵や軸装などサイズの大きい作品を大きなショーケースに展示する、といった形が中心で、遠くから作品の全体像を眺めることも、ある程度近いところで細かな描写を観察することもできるようになっていました。大きいショーケースをメインとする美術館の構造を、うまく生かした展示だったと思います。
特に面白かったのは、江戸時代の水墨画です。墨のにじみを生かして独特の筆致を作り出した浦上玉堂の作品、おおらかで柔らかい池大雅の作品、対象を緻密に描いた田能村竹田の作品、人物を生き生きと描いた狩野尚信の作品など、作者の個性が際立っていました。

 

Lisa Aoki Jul 2017


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