出光美術館

仏教美術を総合的に鑑賞できるような展覧会でした。全体は5章構成で、第1章が仏像・経典・仏具、第2章が密教の美術、第3章が弥勒・普賢信仰の美術、第4章が浄土教の美術、第5章が禅宗の美術となっています。
特に圧巻だったのは、「真言八祖行状図」と「十王地獄図」です。
「真言八祖行状図」は8幅から成り、4幅が春、4幅が秋の情景を表しています。4幅が一続きになって広大な情景を作り出している様子には、とにかくスケールの大きさを感じるばかりでした。
「十王地獄図」は、亡者が画面上部に描かれた十王の裁きを受けた後、画面下部のさまざまな地獄に堕ちていく、という構図です。十王や地獄については過去に寺院などで見聞きしたことはありましたが、あくまでも断片的なものでした。大画面で全体像を改めて見て、詳細な作品解説を読むと、十王や地獄について体形的に学んだような気分になります。
ところで禅宗の美術の展示内容は、大半が一休宗純と仙豪`梵の作品でした。作品自体はもちろん優れているし、出光美術館が仙高フ作品を多く所蔵していることは承知しています。ただ企画趣旨からいって、もっと多くの作者を取り上げてもよかったのでは―という印象を受けました。

 

Lisa Aoki 2017


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「真言八祖行状図」と「十王地獄図」が圧巻 「祈りのかたち 仏教美術入門」 (出光美術館 東京都千代田区)関連ページ

恥ずかしながら初めてで 大仙酷W (出光美術館)
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時代を映す仮名のかたち 国宝手鑑『見努世友』と古筆の名品 (出光美術館)
国宝の古筆手鑑『見努世友』をはじめとした古筆の名品を集めた展覧会です。一口にかなと言っても時代ごとにその特徴があり、平安時代は
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例えば「日光東照宮」は、近代ヨーロッパの画家の作品にも通じるような典型的な洋画といった感じです。でも留学後の作品には日本画の技法などが取り入れられていて、 「小杉放菴 没後50年 ―〈東洋〉への愛」  東京の出光美術館。展覧会、企画展、交通アクセス、料金、開館時間など施設の情報と個人的な閲覧体験
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仁清・乾山と京の工芸 ―風雅のうつわ
仁清の作品は「色絵若松図茶壺」など華やかなイメージが強いのですが、私は個人的に、全体が白い白釉の作品が気に入りました。乾山の作品は、「色絵百人一首和歌角皿」など文芸を採り入れたものが、遊び心が感じられて 東京の出光美術館の展覧会、仁清・乾山と京の工芸 ―風雅のうつわなど芸術に関する施設の情報と記録
物語絵 ことばとかたち 出光美術館
伊勢物語、西行物語、平家物語、宇治拾遺物語などの絵は、源氏物語よりもずっとわかりやすかったので、「来て無駄ではなかった」と思えるようになりました。大きな屏風に物語のさまざまな場面を緻密に描いている様子は 東京の出光美術館。展覧会、「物語絵 ―<ことば>と<かたち>―」出光美術館(東京都千代田区)、交通アクセス、料金、開館時間など施設の情報と個人的な閲覧体験
江戸の狩野派-優美への確信
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展示作品よりもランチの後味が気になった 「東洋の美―中国・朝鮮・東南アジアの名品―」出光美術館(東京都千代田区)
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それどころか、作品の上下に貼り付けた一文字をほんの少し変えるだけでも、違った趣になったかもしれない
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