菊池寛美記念 智美術館 展覧会・イベント

「菊池寛実記念 智美術館」という名前は過去に何度も見たことがあり、ホテルオークラのすぐ近くにあることも知っていました。でも読み方がわからず、場所もわかりやすいとはいえないので、なかなか足が向かなかったのです。
他の美術館でたまたま「珠玉の現代陶芸」のパンフレットを入手し、その中にある紹介文から美術館の名前が「きくちかんじつきねん ともびじゅつかん」だとわかったので、ようやく行ってみようという気になりました。
美術館の内装は「上質な空間」という言葉が当てはまるような雰囲気でした。特に1階の玄関ホールから地下1階の展示室へ続く螺旋階段の壁面や手すりに、日常を離れた上質さが表れていました。
地下1階の展示室は、静謐そのものでした。展示作品はショーケースに入っているものが少なく、多くの作品が間近で直接見られるようになっていました。ショーケース越しではなく直接作品を見る、というのが展示方法の特徴であり、この美術館のコンセプトを表しているように思います。
展示作品は、現代陶芸らしい斬新なデザインの作品もあれば、実用的な皿や鉢もありました。皿や鉢の形は実用的でも、絵付けや釉薬の使い方に作者の個性や意図が表れているような感じです。直に作品を見たので、ショーケース越しに見るよりも作者の姿が伝わってくるような気がしました。
特に気になった作品は、藤本能道による陶額です。炎の周りに蛾が舞う様子を描いた陶額は、速水御舟「炎舞」を思わせます。果たして作者は速水御舟を意識していたのか―。
Lisa Aoki Jul 2017


-------------------------------------------

上質かつ静謐な空間で、陶芸品を間近に見る 「珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション」 菊池寛実記念 智美術館(東京都港区)関連ページ

隠崎隆一 事に仕えて
東京六本木の菊池寛美記念 智美術館の展覧会、隠崎隆一 事に仕えて。交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と管理人の個人的な感想
現代の名椀
東京六本木の菊池寛美記念 智美術館の展覧会、現代の名椀。交通アクセス、開館時間、休館、料金、駐車場などに関する情報と管理人の個人的な感想