東京国立近代美術館・展覧会

私が行ったときは30分ほど並んでから入館し、さらに第2会場に展示されている「生々流転」も30分ほど並んでようやく見ることができました。展覧会はものすごく混雑していましたが、作品はどれもすばらしく、わざわざ行列して見るだけの価値がありました。さすが横山大観、といったところです。
展覧会は、作品を通じて横山大観の生涯をたどれるような構成になっていました。明治時代の作品はきちんとした感じで、大正から昭和にかけての作品は、大胆な構成や色使いから冒険心がよく表れていて、戦後の作品は晩年ならではの達観した境地が表れていたように思います。
特に強烈だったのは、何といっても「生々流転」です。40メートルを超える画巻には、一滴の水が川となり海に注いで、天に昇って雲となる様子が描かれています。その中に季節の変化や一日の時間の変化も盛り込まれています。作者の発想や構想力にはひたすら驚かされるばかりです。
このほか個人的に印象に残ったのは、鶴が富士山の周りを飛ぶ様子を描いた「霊峰飛鶴」(昭和28[1953]年作)です。何かの次元を超えて、澄み切った心境のようなものを感じました。クラシック音楽でいえば、ベートーヴェンやショパンの晩年の作品に通じるものがあります。

 

Lisa Aoki 2018


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