松岡美術館・展覧会・イベント

1.「館蔵 日本画展 日本美術院の画家たち」

松岡美術館には初めて行きました。行こうと思ったのは、「館蔵 日本画展 日本美術院の画家たち」に興味があったからです。
展示室には、近代から現代の日本画家の作品が多数展示されていました。それぞれの作品は、どれもみな優れていたと思います。
しかしながら個人的に残念に思ったのは、展示の仕方です。作品は展示室5・6の2部屋にわたって展示されていて、展示室6から入って展示室5に向かい、また展示室6に戻るという順路になっていました。展示室6には大正から昭和初期の作品と、昭和50年代の作品が展示されていて、その間の時期に出された作品が展示室5に展示されていたのです。しかも昭和20・30年代の作品がほとんどありません。戦前の作品と戦後の作品とで分断されていたような感じでした。
それでも、時系列に作品を鑑賞できるように順路を設定していたといえます。また展示作品はいずれも個人のコレクションなので、ある程度の偏りが出るのは致し方ないと思います。展示スペースの都合もあると思います。
とはいえ、制作時期が明らかに分断されているのですから、1室に戦前の作品だけを集めて、もう1室に戦後の作品だけを集める、といった展示をしてもよかったでしょう。むしろ見る側にとってはわかりやすかったのではないかと思います。

 

2.「中国の陶磁 漢から唐まで」

意外と面白かったのが、同時開催の「中国の陶磁 漢から唐まで」です。中国の陶磁というと、私はつい宋・明時代に景徳鎮で作られ、茶の湯の世界で唐物として珍重される茶碗をイメージしますが、今回の展示品はそれよりずっと前の時代のものです。人や動物などをかたどった陶俑が中心でした。墳墓に副葬品として納められたというだけあって、実用を目的としたものや、鑑賞を目的としたものとは違った趣がありました。色彩が豊かな一方で、どこか素朴さを残しているような感じです。
また陶磁の製法や銘、使用目的などに関する解説が丁寧で充実していました。解説は易しくわかりやすかったので、展示品になじみのない者にとってありがたかったです。宋時代より前の陶磁器を見るのは、なかなか新鮮な体験でした。初めて行った美術館で、意外な面白さを発見できたような気がします。

 

By あおきリサ 掲載2016/4


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