三鷹市美術ギャラリー

マンガ家から絵本作家へ連続したキャリアを見る 「川崎のぼる 〜汗と涙と笑いと〜展」三鷹市美術ギャラリー

 

この展覧会では、川崎のぼるが1950年代に貸本マンガ家としてデビューした頃から、絵本作家として活動している現在に至るまでの、作品の原画が主に展示されていました。
デビュー当初の絵は、「巨人の星」「いなかっぺ大将といった代表作に比べるとシンプルで、粗削りな感じがしました。ところが作品を描き続けていくうちに、筆致や描写がしだいに緻密になっていく様子が展示作品を通じてわかります。そして近年の絵本やレリーフの原画では、マンガで培った作画力や描写力が十二分に生かされているように思いました。
展示作品全体から、川崎のぼるのキャリアの連続性や一貫性が見えるような気がします。マンガ家から突然絵本作家に転身した、といった断続的なものではありません。むしろマンガ家として活躍した延長線上に、絵本作家としての川崎のぼるがある、といった感じです。
実際に展示作品を見るまで、私は川崎のぼるのマンガというと、古臭いイメージしかありませんでした。でも作品を時系列に見て、そうしたイメージが修正されたように思います。

 

By PingPongBooks 2015/10


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