三鷹市美術ギャラリー

滝平二郎というと、小学生の頃に読んだ『モチモチの木』に載っていた挿絵を思い出します。素朴で温かみのある展示作品を見ていると、「日本にはこんな風景があったなあ」と、どこか懐かしい気分になりました。作品はいずれも、子供の頃に読んだり聞いたりした昔話の世界をそのまま再現しているような感じです。
さて私はこの企画展で、滝平二郎の経歴を初めて知りました。画家としてのキャリアを版画からスタートさせ、後の「きりえ」につながっていくプロセスが、作品を見ているとよくわかります。
また滝平自身が体験した戦時中の記録は、テレビ番組や教科書とは違った迫力がありました。本人が戦争をどのように受け止めていたかが、よく伝わります。後世に残すべき貴重な資料といえるでしょう。

 

lIsa Aoki May 2017


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