文京区立森鴎外記念館・展覧会・イベント

はじめに展示室1で常設展とミニ企画を見て、その後展示室2の企画展へ行きました。
常設展では鴎外に関する書簡や写真などが時系列に展示されていて、生涯をたどれるようになっていました。正直、常設展は既視感がありました。それもそのはず、2009年に神奈川県立近代文学館で開催された企画展「森鴎外展―近代の扉をひらく」に行って、鴎外の人生に触れたからです。とはいえ改めて学ぶところもたくさんありました。常設展の中で圧巻だったのは、江戸時代初期から現代まで続く森家の家系図です。代々藩医を務めた家だからこそ、古い記録もきちんと残っていたのだと思います。
展示室2では、鴎外の死と全集刊行に関する資料が展示されていました。展示室2は展示室1よりずっと小さく、特定のテーマに絞って資料を展示するのにふさわしいスペースだといえます。特に面白かったのは『鴎外全集』刊行にまつわる資料です。鴎外の未亡人が『鴎外全集』編集会の人選について注文を付けたので調整を行ったこと、編集会のメンバーの一人が、全集刊行には賛同するものの会の進め方に不満を持っていたことなど、資料を通じて刊行の舞台裏が垣間見えます。こうしたエピソードは現代にも通じるものがあり、多方面からの利害関係者を一つの目的に向かってまとめ上げる難しさは、昔も今も変わらないものだと痛感させられます。
さて文京区立森鴎外記念館には、今回初めて行きました。スポーツの後に都営三田線で白山駅へ移動し、そこから15分ほど歩いて記念館へ向かい、展示を見ている間はずっと立ちっぱなしで、帰りも三田線を利用しました。自宅や出先から記念館へ行くには三田線が使いやすいのですが、体をたくさん動かしたおかげでその日はひどく疲れてしまいました。

 

Lisa Aoki Mar 2017


『鴎外全集』刊行の舞台裏が垣間見える 「死してなお―鴎外終焉と全集誕生」(文京区立森鴎外記念館)関連ページ

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