中村屋サロン美術館

会場が小ぢんまりとしていながらも、幕末から明治にかけての洋画の発展ぶりがよくわかるような展示でした。20人以上の画家の作品が展示されていて、それぞれの個性や作風の違い、絵画を学んだ背景の違いなども感じられました。作者の紹介や当時の日本の美術教育などの解説も充実していて、読んでいて面白く、ためになる内容です。
展覧会では、日本画にもなければ西洋人による作品にもない、近代日本の洋画ならではの魅力のある作品がたくさんありました。例えば高橋由一「丁髷姿の自画像」、岡田三郎助「彫刻師」といった、和服姿の人物を描いた作品や、五姓田義松「七里ヶ浜」、揚忠三郎「北野天神之図」など風景を描いた作品です。当時の服装、あるいは当時の風景など、制作したときでなければ描けない題材を、当時としては新しい技法で描いたからこそ、ユニークな味わいが出せるのだと思います。

 

Lisa Aoki Dec2016


近代日本の洋画ならではのユニークな味わい 「日本近代洋画への道」中村屋サロン美術館(関連ページ

変わったところと変わらないところと 「浮世絵・水彩画に見る新宿風景展」中村屋サロン美術館
江戸時代から昭和50年代までの新宿を描いた作品が展示されていました。作品によっては現在の風景写真が並べてあり、両方を見比べることができるようになって
棟方志功の版画がよかったです「新宿中村屋 食と芸術のものがたり」(中村屋サロン美術館)
展示作品の中では、特に棟方志功の版画が秀逸でした。神秘性を感じさせると同時に、どこか親しみやすさもあり、羊羹のおいしさや高級感を演出するのにふさわしいと思いました。原画は版画