講談社野間記念館

この展覧会の一番の見どころは、大正末期から昭和初期にかけて講談社が刊行した雑誌の表紙や口絵、挿絵などの原画だと思います。私はこの展覧会を見るまでは、洋画というとカンバスに描かれて額に飾られた油絵のイメージしかなかったので、「洋画家たちにこのような活躍の場があったのか」と意外な発見をしたような気がしました。講談社ならではのユニークな企画展だといえます。
この美術館は第1室から4室までに分かれていて、第1室と第2室に風景画や人物画などの洋画、第3室と第4室に原画が展示されていました。
第3室に展示されていたのは『明治大帝』と『明治大正昭和絵巻』の原画です。どちらも雑誌の付録でありながら、当時の事件や世相などをわかりやすく描写していたと思います。第4室には『キング』『婦人倶楽部』といった雑誌の表紙や口絵の原画、洋画家による色紙などが展示されていました。日本画の画材や技法(絹本着色、紙本墨画など)を用いた洋画家の作品は、日本画家の作品とは異なる味わいや趣が感じられます。
なお、この展覧会には無料で入場しました。講談社野間記念館が発行するスタンプカードに、入場の際にスタンプを1個押してもらい、スタンプが2個集まると次回の入場料が無料になるという特典を利用したのです。無料でユニークな展示作品を見ることができたので、ものすごく得した気分になりました。

 

By PingPongBooks 2015/7


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