講談社野間記念館

この企画展では第1−3室に竹内栖鳳とその門下生の作品、第4室には栖鳳の好敵手と認められていた山元春挙とその門下生の作品が展示されていました。
上村松園、土田麦僊など竹内栖鳳門下の作品を見ていると、細かい箇所や柔らかい風合いの描写に師の影響が感じられました。そうした影響を受けつつも、それぞれが個性を発揮しているような感じです。
他方で山元春挙の門弟の作品は、立体感や遠近感をもたせているのが特徴だと思います。江戸時代の山水画や文人画とも異なり、竹内栖鳳門下の作品とも異なる趣がありました。
一番印象に残ったのは、何といっても竹内栖鳳の作品です。例えば「鮮魚」は、魚の鮮度や味の良さがそのまま伝わってきそうな作品です。料理屋の息子で、食材本来の味を尊んだという栖鳳らしい作品といえます。
その一方「古城枩翠」では画面の中央に大きく墨をにじませて松を表現しています。同じ画家の作品でありながら、大胆さやダイナミックさが感じられ、「鮮魚」とは違った味わいがありました。
Lisa Aoki Jun 2017


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