パナソニック汐留ミュージアム・展覧会・イベント

ハンガリーのヘレンド磁器製作所で作られた製品が一堂に集まった展覧会です。フランスのセーヴルに匹敵するような、格式を感じさせる磁器がたくさん揃っていました。ヘレンドの特徴であり、セーヴルと大きく異なる点は、何といっても東洋的な要素を取り入れたデザインでしょう。日本や中国の影響を大きく受けた磁器は、格調高い中にもエキゾチックな雰囲気がありました。
時系列に展示された作品の中でとりわけ興味深かったのは、第二次大戦後にハンガリーが社会主義をとり、ヘレンド磁器製作所が国有化されたことで作風が大きく変わった点です。戦前までの豪奢なデザインが影を潜め、ある意味でシンプルになったと思います。同時に、どこかわけのわからない感じが作品から漂っていました。
1992年にヘレンド磁器製作所が民営化されると、作風がさらに変わりました。伝統を踏襲しつつも現代的な要素を持たせたデザインの作品が多くなったと思います。
特に印象に残ったのは、「緑地金彩手形飾りティーセット」(1998年作)です。把手や摘みが人の手の形をしていて、把手や摘みに中国の人形をあしらった19世紀のティーセットを思わせながらも、現代的な感じがしました。


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