齋田記念館

都内の他の美術館で案内を手に入れたので、行ってみました。齋田記念館は環状7号沿いにありますが、敷地に一歩足を踏み入れると静かで落ち着いた空間が広がり、幹線道路の賑わいがうそのようです。
土蔵を改装した展示室では、江戸時代の名主で明治時代には茶業で栄えた齋田家の歴代の主人による書や画などが展示されていました。また齋田家の夫人たちによる俳句などもありました。展示作品から、学問や文芸を大切にする家風がうかがえます。祖先の作品を大切に保管し、後世に伝えようとする齋田家の尽力には頭が下がります。
展示作品を見ていると、過去に三井記念美術館で三井家の人たちによる作品を見たことや、永青文庫で細川家の人たちによる作品を見たことを思い出しました。人の上に立つ立場の者が本業の傍ら文芸や茶の湯などをたしなむことは、単なる道楽というよりも、精神修養や人格の陶冶、さらに本業にも役立てるといった意味合いがあるように感じられます。
文芸作品に加えて、齋田家と代田村とのかかわりを示す資料もあり、知らない土地の歴史を興味深く学ばせていただいたような気がします。資料や解説を読んで興味を持ったので、展示を一通り見た後は、世田谷八幡神社と円乗院に足を運んでみました。

 

Lisa Aoki Dec 2016