静嘉堂文庫

住友家15代当主、住友春翠の収集品の展覧会です。展示されていた作品は上品ですっきりした感じのものが多く、春翠の好みがよく現れているような印象を受けました。
また個人の収集品の展示でありながら、散漫な感じは全くなく、見る人にとってわかりやすい構成になっていたと思います。テーマごとに展示スペースを区切って作品を展示していて、第1展示室には茶臼山本邸に関する資料と日本の美術品、ホールには茶臼山邸の庭園にちなんだ作品、第2展示室には茶道具が展示されていました。展示の仕方にも、春翠の好み―上品ですっきりした感じ―が反映されていたような気がします。
展示作品の中で特に印象に残ったのは、春翠自身が手掛けた作品です。書画、茶杓、磁器の絵付けなど、さまざまなものがあります。書画については、春翠が絵を描いて他の人が賛を書いたものもあれば、その逆もありました。実業家として多忙だったにもかかわらず多彩な作品を作り出していたことには、とにかく感嘆させられます。

 

あおきリサ
掲載2016/7


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