泉屋博古館分館・展覧会・イベント

仮装パーティーを10日後に控えていたので、着付けの練習を兼ねて、着物を着てこの展覧会に行ってきました。10月から12月の時期は、ハロウィンやクリスマスなどで着物を着る機会があるので、この展覧会はそうした時期にぴったりだったと思います。しかも着物を着て行ったので、入館料が100円割引になりました。
展覧会では、大正から昭和30年代ごろにかけて作られた銘仙の着物が展示されていました。私は銘仙にあまりなじみがなく、鮮やかな色合いだとか、大胆なデザインといったイメージしか持っていませんでした。でも展示品に添えられた解説を読み、製作工程の映像を見て、一見カジュアルそうに見える銘仙の着物が、実は複雑な工程を経て作られていることがわかりました。しかも細やかなデザインの着物がある一方で、布地を織った後に生じる微妙なずれが独特な味わいを醸し出している着物もあって、実に奥が深いです。
また、出展目録に銘仙の技法や材料に関する解説があったのもよかったです。泉屋博古館分館では過去に茶釜の展覧会がありましたが、そのときにも目録に茶釜に関する解説が載っていて、展示品を鑑賞する上で大いに役に立ちました。展示作品になじみのない人に配慮する姿勢を示しているのは、泉屋博古館分館での展覧会の良いところだと思います。
さて2015年10月は、ハロウィンに関連する市場が年々拡大しているという報道をよく見聞きします。和装の世界でもハロウィンにちなんで、カボチャの柄をあしらった銘仙の着物があっても面白いと思いました。

 

By PingPongBooks 2015/10


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