茶の湯釜の美 ―京釜の系譜を辿る―

鬼面、茄子、海老などの意匠があり、隠れた美意識が

茶釜を一堂に集めて展示した、ユニークな展覧会です。最近茶道具を見ることが多く、茶会にも行ったのでこの展覧会にはとても興味がありました。
個人的に特に興味深く思ったのは、鐶付(かんつき)と茶釜の工法です。
鐶付は釜の鐶(茶釜の取っ手として用いる金属製の輪)を付けるところです。一口の釜の左右に一か所ずつあり、釜全体から見るとごく小さいものです。でも小さいながらも鬼面、茄子、海老などの意匠があり、隠れた美意識が感じられます。
またこの展覧会では茶釜そのものだけでなく、造り方も紹介されていました。パネルやDVDによる紹介や、下絵や鋳型などの展示を見て、実に手の込んだ造り方をすることがよくわかりました。
このほかよかった点は、展示品の目録で茶釜の形と名称を紹介していたことです。茶道や茶釜になじみのない人には、必要不可欠な手掛かりといえます。
By PingPongBooks


茶の湯釜の美 ―京釜の系譜を辿る―関連ページ

木島櫻谷-京都日本画の俊英-
東京六本木の泉屋博古館分館の施設、展覧会、企画展などの情報、記録と個人的な感想「木島櫻谷-京都日本画の俊英-」
伊万里染付の美
東京六本木の泉屋博古館分館の施設、展覧会、企画展などの情報、記録と個人的な感想「伊万里染付の美」
仮装の時期にぴったりの展覧会「きものモダニズム」泉屋博古館分館
10月から12月の時期は、ハロウィンやクリスマスなどで着物を着る機会があるので、この展覧会はそうした時期にぴったりだった 東京六本木の泉屋博古館分館
油彩の風景画だけでない、浅井忠の作品 「浅井忠の京都遺産」 泉屋博古館分館(東京都港区)
関西で制作された美術工芸品と、それに多大な影響を及ぼしたアール・ヌーヴォ―全盛期の美術工芸品を中心とした展示でした。浅井忠というと、明治時代に活躍した洋画家で、
漆工芸品の奥深さを味わう 「うるしの彩り」 泉屋博古館分館(東京都港区)
茶道具、香道具、楽器、文房具などさまざまな工芸品が展示されていました。黒一色の作品をはじめ、華やかな金銀の蒔絵、七色に光る螺鈿、渋い色合いの堆朱など、作品に使われている技法も