世田谷美術館

花森安治さんは、戦前から第1戦で戦ってきた方でしたが、戦後、大いにその事を反省し、これからは民衆の為に戦っていこうと決意した人なのでした。昭和の高度経済成長期には、物が溢れかえり、その中でより良い品物を見極めるために行った商品テスト、表紙を毎回自らの手で描いていった事、広告を載せると商品テストに公平性が失われるとして、広告を載せなかった事、代わりに自分自身が、暮しの手帖の広告を手書きで書いていった事、料理の際の写真は全部自ら撮影に当たった事など、1人で何役もこなしてきて、2、3か月毎に出版していき、第2世紀の53号迄編集長として又、編集者、カメラマンとして働き続けてきた事は、筆舌に尽くしがたい程、沢山の御苦労があった事でしょう。花森さんの表紙絵の絵葉書を何枚か購入しましたが、どれも慈愛に満ちた、癒される可愛い絵です。もっと長生きして欲しかったです。大橋鎮子さんと共に歩んできた道のりは決して平坦ではなかったかもしれませんが、毎号毎号、魂を込めて創っていった作品の様な婦人雑誌。この宝物の様な雑誌が、1人1人の読者に届き、今でも愛されている事に疑いはありません。これからも、私達読者の暮らしに役立つ素敵な「暮しの手帖」を購読していけたらと思ってます。
アーモンド (50代女性) 2017/3掲載


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