東京都写真美術館・展覧会・イベント・上映

杉本博司はニューヨークを拠点とし、大型カメラを用い、時間に埋もれた文明・歴史の集積をアートという形で提示しています。「今日、世界は死んだ、もしかすると昨日かもしれない」という共通の書き出しで、各界の識者が見解を述べる形をとっていてそれを喚起させる展示品があります。例えば、理想主義者は言います「個の確立は他を滅ぼすことで、その美しい理由を探すことが理想主義者の指名であり、故に理想主義者同士が殺し合いを続け、そして世界は滅んだ」。国民の幸福を第一に景気が悪くなる度に国債の発行を続け、借金を重ねて国を滅ぼしてしまった政治家。「ロボット工学の発達によりロボットの人工知能が高度化し、ロボットの全世界同時多発ゼネストにより人間社会は壊滅してしまった」と嘆くロボット工学者。「資本主義の蔓延で少数の勝者と大多数の敗者に二分され、国からは幸福感に満たされ死ねるというドラッグが供与。これにより人口は激減し経済の減速、やがて誰もいなくなった」と安楽死協会会長は述べます。美術史学者はつぶやきます「人は現代になって表現する対象を失い、全ての芸術はパロディ化してしまった。アートのない人類は信者のいない神のようだ」。そして2階の「仏の海」では、三十三間堂の千手観音を早朝の自然光のみで大型カメラで撮った新インスタレーション。極楽浄土の世界が今に再現して広がります。仏の手に抱かれ安らかな気持ちに包まれます。若い来館者が多いのが特徴的でした。
神無月(60代女性) NOV 2016


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