東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館 ・展覧会・イベント

この展覧会の見どころは、何といっても母子の作風の違いだと思います。素人目にパッと見ても、どちらの作品なのかがはっきりわかるのです。端的にいえば、母ヴァラドンの作品の特徴は輪郭がはっきりしている、どちらかといえば直線的、対象物をシンプルに表現している、濃い色や暗い色を基調としていることが多い…という風に表せます。一方息子ユトリロの作品の特徴は、淡い色や明るい色を巧みに使って柔らかい感じを出している、細かいところまで丁寧に描き込んでいる…と表現できます。解説によると、ヴァラドンはデッサンが得意だった一方で、ユトリロは質感の表現にすぐれていたそうです。こうした個性の違いが、そのまま作風の違いに表れているといえるでしょう。
それから、ヴァラドンの生い立ちと男性遍歴、ユトリロの生い立ちとアルコール依存については、ものすごく考えさせられるものがありました。現代ではともすると、貧困をはじめとする負の連鎖に陥りがちな家庭環境です。でもヴァラドン・ユトリロ母子には絵画があったからこそ、そうした負の連鎖を防げたのではないか、という見方ができるような気がします。
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母子の作風の違いが見どころ 「ユトリロとヴァラドン―母と子の物語」関連ページ

「カール・ラーション」(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)
カール・ラーションの絵画と、ラーション夫妻がデザインした家具や、カールの妻・カーリンのテキスタイルなどを展示した展覧会
カリエールの作風を存分に味わう 「没後110年 カリエール展」東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
色味を抑えた作品ばかりで、中には銅版画と見紛うものもありました。でも作品を近くで見ると、版画とは違った味わいがあります。鉛筆や木炭、あるいはインクで描いた作品とも、もちろん異なり
明るく柔らかい感じの作風「旅の風景 安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行」東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
この「明るく柔らかい感じ」が作者自身の目を通して見た風景そのものなのでしょう。多くの人々を魅了してやまないのも、わかるような気がします。「安野ワールド」ともいえるような世界をたっぷり 新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 の施設、展覧会、企画展などに関する情報、記録と管理人の個人的な感想
印象派のふるさと ノルマンディー展
新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 の印象派のふるさと ノルマンディー展. 施設、展覧会、企画展などに関する情報、記録と管理人の個人的な感想
クインテット
新宿の損保ジャパン東郷青児美術館の施設、展覧会、企画展などに関する情報、記録と管理人の個人的な感想「クインテット」
気持ちが穏やかになれる展覧会「もうひとつの輝き 最後の印象派1900 - 20's Paris」東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
気持ちが穏やかになれる展覧会「もうひとつの輝き 最後の印象派1900 - 20's Paris」東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
損保ジャパン日本興亜美術館face展&常設展 (損保ジャパン日本興亜ビル)
常設展が好きで何気なくのぞいてみたのですが、内容が非常に興味深かったです。様々な用法の作品がありましたが、グランプリのアクリルの抽象画は力がありましたし、ボールペンの作品も緻密で
多才であると同時に、一本筋の通ったものがある 「生誕140年 吉田博展」 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(東京都新宿区)
画家・吉田博の生誕140年を記念した回顧展です。作品は時系列に展示されていて、前半は水彩画を中心とした展示でした。中盤から油彩画が多くなり、後半は油彩画と版画が
さまざまな画材、さまざまな技法、さまざまな風景「イギリス風景画の巨匠 ターナー 風景の詩」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(東京都新宿区)
ターナーは風景画を多く描いた、ということは漠然と知っていましたが、作品に使われた画材や技法までは特に意識していませんでした。この展覧会を通じて、さまざまな画材と
クレパスのイメージを変えてくれた展覧会 「巨匠たちのクレパス画展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(東京都新宿区)
この展覧会は、そうしたイメージを良い方向に変えてくれました。すぐれた作品がたくさん展示してあり、クレパスの特徴をわかりやすく説明し