すみだ郷土文化資料館・展覧会・イベント

隅田川の桜並木の歴史を紹介した特集です。資料館の2階のごく限られたスペースでの展示でしたが、隅田川の桜の浮世絵を中心に絵図や写真、漢詩など内容はなかなか充実していたと思います。
桜の植樹は1717年、八代将軍徳川吉宗の時代に始まりました。このときは木母寺から隅田村の境まででしたが、やがて少しずつ南に延びて、明治時代には枕橋のあたりまで桜並木が続いたそうです。木母寺から枕橋まで――考えてみても、地図を見ても、実際に歩いてみても、それなりに長い距離だといえます。それだけ多くの桜を植えた先人たちの思いや努力が、展示を通して伝わってくるような気がしました。
隅田川では春の花見だけでなく、夏は舟遊び、秋は月見、そして冬には雪見が楽しめるということで、夏や冬を描いた作品も展示されていました。雪が降り積もる桜の木も風物詩になったというのは、現代の感覚からすると意外な感じがします。
振り返ってみると、私自身は東京スカイツリーの近辺に時々足を運びますが、実は隅田川の桜には全くといってよいほどなじみがありません。そんなわけでこの特集展示は、隅田川の桜について知る、大変良い機会となりました。来年以降に改めて花見を楽しみたいと思います。
展示を一通り見た後は、展示作品でたびたび取り上げられた三囲神社と牛嶋神社にお参りし、隅田公園で水戸徳川邸の遺構を利用した庭園を散策し、枕橋まで歩いてから帰途につきました。

 

Lisa Aoki May 2019


先人たちの思いや努力が伝わる展示内容 「特集展示 桜――隅田堤から墨堤へ」(すみだ郷土文化資料館 墨田区)関連ページ

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