サントリー美術館・展覧会・イベント

サントリー美術館所蔵の国宝「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」の修理後初公開を中心とした展示です。薄暗い展示室にきらびやかな箱が並んでいる様子を見ると、外の暑さを忘れられるような気がしました。
国宝の豪華な手箱からは、複雑かつ精緻な工程を経て丁寧に修理された様子がうかがえました。修理の工程が詳しく紹介されていたのも興味深かったです。
意外と面白かったのは、熊野速玉大社古神宝の手箱です。神格や奉納者の格の違いが手箱の意匠や装飾技法に反映されていた、という点に興味を引かれました。格下とされていても、展示されていた手箱や内容品は、十分高級感がありました。庶民が下手に触れられないような感じです。
この企画展では、全体的に解説が丁寧で充実していました。手箱の内容品や漆芸技法などの解説を読んでから展示品を見ると、漫然と見るよりも面白く鑑賞できると思います。
ところで3階の展示室の一角に、手箱の模造品が展示されていました。でもいくら緻密できらびやかに仕上がっていても、模造品だとわかるとどうしても作品への興味が薄れてしまいます。とはいえ模造は必ずしも悪いことではないので、模造の意義や目的は何なのか、説明があれば作品にもっと関心を持てたのではないかと思いました。
Lisa Aoki Jul 2017


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