竹久夢二美術館・展覧会・イベント

竹久夢二の描いた風景画を中心とした展覧会です。描く対象のみに焦点を当てて、背景や細部を適度に簡略化・デフォルメした点に特徴があり、挿絵や表紙絵を描くことを生業としていた作者らしいと思います。特に印象に残ったのは水墨画の技法による風景画で、漢画とは違った趣があり、素朴さや温かみが感じられました。
竹久夢二というと美人画のイメージが強いですが、いつもスケッチブックを持ち歩いて、行く先々でスケッチしていたそうです。作品も日本画、水彩画、油彩画、版画など幅広く手がけました。常日頃からスケッチを欠かさず、多彩な作品を残したところに、夢二のプロフェッショナルとしての意気を感じました。
ところでこの展覧会には、併設の弥生美術館で開催された「はいからさんが通る展」を見たついでに立ち寄りましたが、どちらの展覧会でも浅草十二階(凌雲閣)が取り上げられていました。浅草十二階は明治から大正にかけての日本で最も高い建築物でしたが、関東大震災で半壊し解体されました。展示作品を見ていると、十二階が当時の人々に人気があり、浅草のランドマーク的な存在だったことがうかがえます。

 

Lisa Aoki 2017


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展示作品から、プロフェッショナルとしての意気を感じる 「竹久夢二 心に残る風景を探して ―自然、旅、東京の景色を描く―」 竹久夢二美術館(東京都文京区)関連ページ

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夢二の絵は常に展示されていて、他の昔の作家の作品も時期ごとに展示されていて、同時に楽しめるのがすごく魅力的でいつか行きたいと思っています