上野の森美術館・展覧会・イベント

書の展覧会というと、心得がない私にとっては難解で取っ付きにくいもの、というイメージがありました。でもそうしたイメージを見事に覆してくれたのが、今回展示されていた金澤翔子の作品です。書の心得がなくても、作品を見ているだけで何か伝わってくるものを感じます。たぶん「邪念のない」(翔子の母・泰子による)状態で書いているからなのでしょう。同時に、空間の使い方に優れたセンスを感じました。
特に印象に残った作品は、般若心経3部作です。10歳の頃、20歳の頃、そして30歳を過ぎてから書いた般若心経が並んでいました。その様子は、作者が書家として成長した足跡をそのまま映し出しているようです。10歳の頃の作品は、まだ幼さがありながらも、書家・金澤翔子の原点があるような印象を受けました。多くの展示作品の中で異彩を放っているといえそうです。20歳になるとより洗練された書風になり、30代になるとさらに進化して円熟味すら感じられます。
さて今回の展覧会は、著名な書家の個展で、しかも会期が8日間という短期間だったこともあって、会場には老若男女を問わず大勢の来場者が訪れていました。作品そのものは素晴らしかったです。しかし敢えて欲を言うなら、報道関係者など許可を受けた者以外の写真撮影を全面禁止にすれば、もっと落ち着いて作品を鑑賞できたと思います。

 

Lisa Aoki Sep 2017


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